『変異の匣(はこ)』――。
それは開けた者に大いなる力を授ける代わりに、姿や形、あるいは精神を一変させる希少な黒い匣である。
そんな匣を開けてしまい、少年から少女となってしまった探求者を生業とするノラ。
性別が変わってもへこたれないノラは、手に入れた力を使い活躍。やがて姉妹の探求者に怪し気な商売人、同じく開匣者(かいこうしゃ)である貴公子やさらには王子たちとの出会いを経て成長していく。
女の身体で女体に興奮したり、なぜか世の女性たちが憧れる貴公子たちとフラグを立てた
り――。
弱小探求者に過ぎなかった少年の成り上がりの物語が、いま幕を開ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-03 15:05:23
135148文字
会話率:49%
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竜を始祖に持つと言われ、戦の要を任されてきたベルフィリス伯爵家。その伯爵家の後継者として、クロル・ベルフィリスは女の身でありながら厳しい修行を積んできた。 ところがある日、ベルフィリス家に待望の男児が誕生。これによりクロルは剣を捨てるように諭される。
だが、今さら貴族の令嬢として生きることに抵抗があったクロルは、剣ではなく家を捨てることを選んだ。
「剣を捨て、女として生きるぐらいであれば、家を捨て、武人として死んでやるとも」
――これは社交界ではなく戦場にこそ、己の居場
所を見出した令嬢の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-31 01:23:58
175966文字
会話率:58%
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