「だからどうして、国王が侍女に仕えてるのよ——!!」
恵まれた豊かな大地によって栄えるアドリア王国。その王国を統べるのは若き国王。その優れた王の王宮に仕える侍女であるリゼナだったが、ある日ひょんな事から前世の記憶を思い出す。そしてそれは同時に国王も。互いに転生していることに気づいたのだが、なんと今は国の最高権力者である国王と、しがない男爵令嬢でしかない王宮に仕える侍女は、前世は公爵令嬢とその侍従だった——?!
侍従だった国王ロナルドは、彼女の傍にいるためにわざわざ専属
侍女へと引き抜き、ひたすらに前世の主人であるリゼナへ仕えたがる。しかし今世の身分では決して交わる事のない二人に、リゼナは(正直国王にこんな扱いをされては当然平凡に過ごせることもなく面倒でもあるので)それぞれの道を歩みたいと思うが——
「生涯私の仕える唯一の主君は、お嬢様ただ一人だけです」
これは、主従逆転転生の顛末である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-25 18:25:49
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会話率:44%
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