人界と魔界を隔てる門が開かれ、四人の英雄の末裔が城に呼ばれた。
勇者、賢者、戦士、僧侶――英雄が残した加護を持つ彼らは魔王を討伐するべく魔界に旅立った。
それから早五年。
魔王討伐の暁には勇者に嫁ぐはずだった王女は、いつものごとく勇者を見守っていたある日、勇者と賢者の逢瀬を目撃してしまう。
傷心の王女は八つ当たりをするために魔界にて魔王と三日三晩の死闘を繰り広げ――自らの拳によって打ち倒した魔王に求婚した。
だがしかし、王女に待っていたのは無情な断りの文句であった。
勇者
に振られ魔王に振られ、こうなったら魔界でよりよい男を手に入れてやると王女は魔界に留まることにしたのだが、なぜか魔王は腑抜け、勇者は週に一度は現れ、魔王の子に求愛されることに――
※不定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-21 21:50:36
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