【あらすじ】
決戦の前、嘗ての幼馴染ユーリとの決闘を終えた戦士ロウは今までの道行きを思い返す。
戦士ロウこと磯山六郎はVRMMO「アビスワールド」で遊んでいた際に、幼馴染と共に異世界に転移した。
それから数か月、幼馴染のユーリは周囲に祭り上げられ、ロウをないがしろにするようになった。
心をすり潰されていたロウだったが、一人の男に出会う。
レベル1のその男の助言を聞き、手こずるモンスターを一人で倒せたロウは、一人で生きていく自信を取り戻し、ユーリやその取り巻きと袂を分かつ。
ロウは助言をくれたレベル1の男と一緒に旅をすることになったが、彼こそは銃と砲が支配する戦場でもなお刀を振るってきた異世界軍人だったのだ。
交わる筈のない二人が出会い、交流を深めていき、師弟として活動する事になる。
その旅路に加わるのは、征四郎に敗れたために彼を追いまわす邪神の娘ロズワグンやその他の邪神の娘たち。
それにロウに惚れ込むことになる二人の邪神兵、スクトとミールウスの美女コンビ。
欲望都市と呼ばれる魔都を巡り、聖天教と呼ばれる宗教と邪神たちの争いに巻き込まれる最中、征四郎はかつての宿敵がこの世界で暗躍していることを知る。
その宿敵、芦屋唯冬は聖天教を操り、アビスワールドの運営会社の社長を誑し込み、異世界にプレイヤーごと「アビスワールド」を具現化させたのだ。
多くの異世界人の命と接続していたプレイヤーの肉体の死を生贄にして。
恐るべき魔術、妖術の徒である芦屋だが、彼は恐れていた、己を一度殺した征四郎の存在を。
その為に征四郎の姪を勇者として召喚する。
だが、その行為が大きな綻びを産んだことに、芦屋はまだ気づいていなかった。
人の業と欲望、そして野望がこだまする中、強さを求めて戦う青年とその師匠たる男の武と青春の日々。
ここに開幕。
週に一回更新予定
カクヨム、ノベルアップでも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-29 15:14:30
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