人類社会支援会。ただ、一般人はこちらの名前で呼んだ方が通じるだろう。自殺斡旋所、と。
毎年入居希望者が溢れ、飽和状態。社会問題となり、少しでも希望者を減らそうと色んな策を画策中。ただ、人手は足りない。そこで目をつけられたのが、入居者の中で比較的話が通じるタイプ。
主人公・相馬誠司に知らされたのは、この策も実験の一つであり、自分以外にもこの指令を受け取った人がいて、成功・失敗のデータ収集があるということ。職員は忙しいし、何より優秀な人は別の策を実行中だということ。
相馬誠
司も自分のような人が増えている現状は一応危機感を覚えている。他の実験が受けられなくなるような弊害もないし、断る理由がない限り受けるスタイルの誠司に提示された対象は、佐藤栞という少女。
これは、最年少の被験者と、最古参の被験者が紡ぐとある実験の一部始終。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-01 00:10:04
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