深刻な人口減少問題を解決する為、妊娠率の高い遺伝子同士で配偶者を決定する「最適配偶者自動選別システム」通称「赤い糸」が実装されて二百年が経つ。「赤い糸」により、自由意思で恋をすることが出来るのは、十八になる年の元旦までの“子供”の間だけだった。
「赤い糸」を崇拝する運命教信者の直江ユノは、ミサで「赤い糸」の考案者である敷島博士のクローンのゼロという男に出会う。ゼロは「赤い糸」が存続に値するかを見極めに目覚めたと言い、“運命の日”を迎えるユノへその協力を申し出る。
ユノが
ゼロに出会ったことにより様々な人間の思惑が交差し、状況が急速に動き始める……!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-31 09:00:00
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