誰も死ななくなった世界。人口超過が問題となり、ついに政府は禁断の政策「人口削減計画」をスタートさせ、希望する国民に「尊厳死」を認めた。これにより今まで人を救う立場だった医者が、まったく逆の仕事に従事するようになる。”元”医師の谷本は、死を軽んじる患者を相手にするうちに、今の社会に対する違和感を覚え始める。生とは何か、死とは何か。我々にとって最も身近で、解決不可能な問題に対する、私なりの一意見。
最終更新:2021-06-25 02:19:54
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「人の命が明日を紡ぐ」
人口削減計画と称される計画の被験者に選ばれた男は、「人を一人殺す度に二日間寿命が延びる。殺さなければ自分が死ぬ」というルールを強制的に課せられる。
男は自らを「駄目人間」と評し、生きる理由も目的もない事に苦悩を覚えていたが、この計画を機に自らの「未来を生きる理由」を求め、他者の未来を奪っていく。
最終更新:2016-11-08 17:25:52
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