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検索結果:10 件
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作:ジェントルマン神山茂右ヱ門
宇宙[SF]
短編
N5747II
草原で目覚めた。
ここはまるで死後の世界だ。
そう思うほどに心地よい。
陽射しを中和する穏やかな風。
草原を流れるように揺らす。
そういえば。あの蛙の女の人は何処に?
辺りには誰もいない。
あの山の向こうに何かある。
山の山頂に建物が見える。
そこまで行ってみよう。
緩やかな小川があった。
大きな石を飛び越える。
山の麓まで辿り着いた。
草分けの跡がある。
恐らく蛙の女の人だ。
山道らしき場所に出た。
大きく畝りを描いて上まで続いている。
道は柔らかい。
落ち葉と木の枝を踏
みつけながら登っていく。
見晴らしの良いところに出た。
木々が開け、先程までいた草原が見渡せる。
かなり高いところまで来た。
草原の遥か奥に前までいた森が見えた。
振り返り上を見る。
大きな石が階段状に積まれている。
苔が生えているが乾いている。
この上に蛙の女の人がいる。
というかなんで置いていったんだろう。
一緒に連れて行ってくれればよかったのに。
そういえば前の夜、蛙の人に抱きついて寝た。
すごく気持ち良かった。
山頂には鳥居があった。
赤色の鳥居が新緑の木々の中で浮き出て見える。
鳥居をくぐる。
視界の全てが湖面のように波打った。
大きな境内と、神社があった。
狛狐の間。
境内に足をかけてこちらを見ていたのは着物を着た狐面の女の人だった。
「あ、こんにちは」
「よ」
声をかけると手を上げて返事してくれた。
「あのすいません蛙の人来ました?」
「うん。花供えて帰ったよ」
「えどこにですか?」
「家に」
とりあえず神社の鈴を鳴らして手を合わせる。
形だけだがやらないと怒られる気がしたのでやった。
神社の祭壇にこの前採った花が置いてあった。
「その花って何なんですか?」
「ただの花だよ」
狐面の人はなんか答えたくなさそうだ。
「あの、蛙の人に会いたいんですけど」
「蛙は忙しいから」
「何してるんですか?」
「それを蛙さんが止めている。とい折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-29 14:19:01
737文字
会話率:19%
IN:0pt OUT:43pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「ああ、やばいやばい……」
「おにがくるおにがくる……」
「ああ、あ、あ、ない、ない……」
スーパーに入った瞬間に、青い顔して呟くスーツを着た連中を
目の当たりにした俺はここもか、と圧し掛かる絶望に背を曲げた。
せめて連中の惨めな姿をへへへ、と笑ってやろうとしたのだがやめた。
俺も連中と同じような顔をしていることを店内にある鏡が見せつけて来たのだ。
青白い顔。乾燥した唇。半開きの口の中は乾いている。手足が震え、脇が湿っている。
おまけにトイレを我慢して店をハシゴしてい
たから漏らしそうであった。
ため息を吐くと、一瞬だが臭った。
俺はこの自分の息が武器にならないかと思いついたが
しょうもないアイディアすぎて呆れ笑いさえ出ない。
そして相手の息の方が絶対に臭い。
去年、嗅いだ匂いがふと頭によぎり、映像が、恐怖がフラッシュバックした。
鬼。
鬼が来る。作り物じゃない、本物の鬼だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 10:00:00
5377文字
会話率:6%
IN:0pt OUT:47pt
総合ポイント:20pt 評価ポイント:20pt
作:!~よたみてい書
ヒューマンドラマ
短編
N8719HY
眠気があるし、喉の少し乾いている。
そんな時に飲みたいものと言えば、コーヒー。
それならば、自動販売機で買えばいい。
気軽にすぐに入手できる優れもの。
そして自動販売機の前に立ち、支払いを済ませたあと缶コーヒーを購入するために自動販売機に指を押しあてると商品が落ちてきた。
しかし、やけに落下音が大きいような。
最終更新:2022-12-07 09:09:43
999文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:63pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
若葉が茂る風の輝く季節、吹き過ぐ風に立ち止まれば、晴れた日に木の下でぽつりと一滴の水が。 乾いているよと教えてくれているのか。 木漏れ日の中遊ぶ子どもたち。 それは水陽炎の中を泳ぐ様にも似て。 いつか遠い日にあの中にいたような、そんな錯覚。
最終更新:2022-05-01 18:48:12
416文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:11pt
総合ポイント:148pt 評価ポイント:136pt
朝起きると、乾いている。
最終更新:2022-02-06 21:21:17
1758文字
会話率:23%
IN:0pt OUT:32pt
総合ポイント:16pt 評価ポイント:16pt
真夜中に見た信号機に、自分を重ねていた。ぼくは、人なんだろうか。思考も感情もあるようだが、まるで乾いている。
最終更新:2019-06-05 20:06:20
229文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:56pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
作:イーイーイーヤ
現実世界[恋愛]
完結済
N1503EN
この部屋には僕以外、誰もいないはずなのに。
開いているはずの浴槽のフタはなぜか閉じていて、緩く縛ったはずのゴミ袋の結び目はなぜかキツくて、乾いているはずの歯ブラシの先端はなぜか濡れている。
ベッドの上でなろう小説を読んでいると、すぐ近くから物音が聞こえた。濃密な人の気配を感じる。
僕はベッドの下を、そっと覗きこんだ……
「こら〜っ!!」
「ひゃうっ!!」
――ゴツンッ!
「ふぇぇ……」
ああ――やっぱり、ヒヨ理ちゃんは可愛いなぁ。
〈カクヨムにも掲載〉
最終更新:2018-02-23 19:08:15
48417文字
会話率:54%
IN:0pt OUT:79pt
総合ポイント:2407pt 評価ポイント:731pt
洗濯物が乾かない。
乾いているのに湿っている。
触った手のひらが湿っているから。
最終更新:2016-05-08 23:21:39
280文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:31pt
総合ポイント:22pt 評価ポイント:22pt
乾燥注意報、発令中。
乾いているとき、思い出す。
乾いているから、伝わってくる。
最終更新:2015-01-31 21:00:00
262文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:34pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:12pt
結婚して、子供が出来、普通の生活を送る。
そしてこの生活がずっと続くと信じて疑わない。
誰もがそれを当たり前に受け止め、生活していく。
しかし、皆乾いている。
カラカラに乾いている。
水が欲しいが決して飲んではいけない。
一滴の水を飲んでしまったら後戻り出来なくなる。
人は駄目な事ほど求めてしまい、気が付くと
深みにハマり身動き出来なくなる。
自分にはありえないと思っていた。
ふうりん(不倫)は夏の風物詩である。
最終更新:2015-01-27 23:28:43
5121文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:82pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
検索結果:10 件
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