兄の婚約を受け止められずにいる亜紀には知られたくない過去がある。ある時、玉田冬樹と出会い、彼が6年前に隣町で有名になった両親殺人の犯人の弟であることを知ってしまった。亜紀も自分の過去を教えてしまい、お互い傷を抱えていることを知り、次第に中を深めていく二人。そして亜紀は冬樹からあるお願いをされる。
「一緒に、少年院に兄貴を迎えに来て欲しいんだ」
12歳で兄と関係を持ってしまった少女と、自分のために両親を殺した兄をもつ少年の傷の物語。
最終更新:2017-04-15 18:26:16
49531文字
会話率:46%
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