貧乏な農家の「レドフィル」を非日常へと迷い込ませたのは、富豪の娘「マーリネイト」が書いた手紙がきっかけだった。
レドフィルに一目惚れをしたというマーリネイトは恋文を書いて彼を屋敷に招き、二人きりのお茶会を開いた。
幸せに満ち溢れ、町中の人間に自慢して回りたいほどの体験をしたレドフィルだったが、彼の非日常はまだまだ終わらない────。終わらせない。
◯ レドフィル...語り手。貧乏な農家だが、毎日の食事に困る程のものではない。
◯ マーリネイト...マルタポーの娘。大陸一番と
言っても過言ではないほど美貌を持つ少女。レドフィルを慕っている。
◯ マルタポー...マーリネイトの父。ふくよかな体型をしたお人好しの富豪。園芸が趣味。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-22 21:00:00
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