マイバイブルは『異世界召喚物語』リターンズ
タロス戦役から約五十年、ミズガルズに移り住んだ人たちは未だタロスと戦い続けていた。疲弊したアールヴヘイムの国々は、打開策として上級冒険者たちによる勇者ランキング制度を導入した。魔力が世界に満ちていく一方で、それを糧とするタロスとの衝突も増えていく。
タロス戦役の英雄エルネスト・ヴィオネッティーの孫にして『雷管(プライマー)』と呼ばれるリオネッロ・ヴィオネッティーがそんなミズガルズに降り立った。
ハイエルフの血を引く年間チャ
ンピオンの姉(おば)、リリアーナ・ヴィオネッティーと会合したそのとき、彼は言った。
「暇だって言ったら、手伝ってこいってさ」
冒険者でもない彼は果たして姉の役に立つのか? なぜ一族から『プライマー』と呼ばれるのか?
彼の持つ『魔弾』とは?
相棒の召喚獣ヘモジ(弟)と猫又のオリエッタと行く珍道中。
「ヴィオネッティーはいつの時代だってヴィオネッティーなのさ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-04 00:00:00
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