太郎は目立ちもせず、かといって無視もされないちょうどいい立ち位置を得てマイペースに過ごしていた。
ある日、父親に急に婚約をして欲しいといわれる。
だが彼には既に彼女がおり、それを受けることはできないのだが、父親に頼み込まれてとりあえず会うことになる。
その許婚は才色兼備のお嬢様で、周りの男が自分の見た目ばかり見てくることで、男のことは下に見ており、独力で何でもできる人だった。
彼女は形だけの婚約者をつくり、自分に周ってくる婚約話を全て断るために、自分の好みとは真逆の太郎を指
名したのである。
太郎は彼女がいることを理由に断ろうとするが、彼女がいるなら間違っても自分を好きになられることはないということで、むしろ好都合ということでなし崩しに婚約関係を作られる。
この複雑な関係を物語好きな文学少女もなんだかんだで断らず、太郎は流されるまま状況に巻き込まれることになってしまう。
ハイスペックお嬢様×受身男子×文学少女の織り成す複雑な三角関係ラブコメディです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-29 15:03:41
54228文字
会話率:65%
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