一ノ瀬さんって、こんなに可愛いかったっけ? 異世界に来たら、すげー美少女なってるし⋯⋯。っていうか、何でそんな彼女に、俺は殺されなきゃならないんだ!?
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自分で言うのもおこがましいが、優等生などと賞賛される僕、月村 蒼一(つきむら そういち)は、とある日本の街の高校二年生。ある日、僕の部屋にとんでもない美女が現れ、僕を異世界に来ないかなどと提案する。面白半分で彼女の言う通りにしたら、僕はあれよあれよという間に、異世界に連れられていた。
ただ、
その異世界とやらは、剣と魔法、モンスターやら亜人が溢れる、所謂ファンタジーの世界。さわやかスポーツマンの裏の顔は、キモオタの童貞野郎という僕にとって、理想郷ともいえる環境だった。さらに僕は『精霊の使い』というチート的な立ち位置を得て、輝かしい経歴を残し、充実の異世界ライフを送っていた。
その最中、僕の目の前に現れたのは、同じく異世界転移を果たしたクラスメートの女子、一ノ瀬 紅彩(いちのせ くれあ)。地味で大人しかったはずの彼女は、あり得ないほどの美少女に変貌していた。
⋯⋯そこまではいいのだが。
彼女は、なぜか僕を憎み、殺そうと襲いかかってくる!?
一ノ瀬さんもまた、精霊の使いというチート的な立場を得ていたが、僕よりも実力は数段上。そんな彼女と再会(交流は一切なかったけど⋯⋯)して以来、僕のバラ色異世界生活は陰りを見せ始める。
僕は一ノ瀬さんに勝つことができるのか? そして、彼女が僕を襲う理由とは⋯⋯。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-16 00:08:55
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