西暦201x年11月、ジュネーブ郊外の欧州素粒子物理学研究所は、新進気鋭の物理学者アルバート・シュレーディンガーの快挙に沸いていた。
エヴェレットの多世界解釈の検証に成功。それは、量子理論の教科書が書き換わるほどの偉業……のはずだった。
記者会見に派遣されたジャーナリスト修行中の理系女子大生、春日綾乃(かすがあやの)は、プレゼンの内容に疑問を抱き取材をはじめる。それが人々を、そして世界を混沌に誘うことになるとは知らずに。
ジュネーブとウィーンを舞台に、人と世界の関わりを描く、
クール系エンターテイメント小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-11 20:00:00
200064文字
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