異性との交際を経験することなく、二十歳の誕生日を迎え、喜ぶべきなのか悲しむべきなのかという微妙な心境で、家族の用意したケーキの上で揺れていた淡い蝋燭の灯火を睨みつけていた秋塚。お前のせいで童貞なんだと清々しい責任転嫁と共に肺に酸素を取り込んでいると、気が付けばそこには二十本の蝋燭が刺さったことにより剣山のように成り果ててしまったバースデーなケーキと見慣れた家族の顔は存在せず、見慣れぬ風景に見慣れぬ美少女という光景が広がっていた。
異世界へと召喚され、気が付けば最強の神とな
っていた秋塚は腐敗した世界、そして汚濁に塗れた邪神を神々と共に打ち滅ぼすべく歩みだす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-16 19:08:53
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