大世界ワルキューレのトリスの北部ルーシア地方にイデオールという青年がいた。彼は病気で寝たきりの母、イデアの看病をしつつも漁の仕事にでて生活を営んでいた。彼はいつも螺子を据えた首飾りを身につけているが、それは亡き父の形見だと母から聞いていたからであった――
ある日、イデオールは国の軍勢から襲撃を受ける。螺子と引き換えに命は保障すると言われ螺子を渡すが、軍勢は一斉攻撃をイデオールら家族に見舞う。彼は命からがら実は魔女だった母の移転魔法によって助けられる。移転された先はイデアの親
友を名乗る老婆の魔女の元だった――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-30 18:00:00
6050文字
会話率:58%
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自称クズのその女は、現代社会においてはたしかにクズだったのだろう。生を終えた彼女の魂が流れ着いた先は、彼女の知識にはない時代の、彼女の知らない国だった。自分の名前すらまだ分からない赤子の彼女は、どう成長し、どんな恋をし、どう生きるのか。
前世の記憶を持つ彼女の人格は、けして真っ新ではないけれど、彼女がこれから描くキャンバスはまだ真っ白だ。
こことは違うとある世界のとある国で、初めての画家となった彼女の話。
※色々な女が出ますがハーレムではありません※物語の都合上男性も登場
します※でも百合です※きちんと女ひとりひとりに向き合います※ファンタジーですが、戦いません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-30 13:00:00
222105文字
会話率:32%
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