異世界転生、それはなろう民にとって夢見る状況。女神っぽい少女が告げる。
「パンパカパーン、おめでとうございます!松浦清児(まつうらせいじ)さん、あなたは地球初の異世界転生者に選ばれました。」
「面倒なので家に帰してください」
「えっ、なろう民は断らないと聞いていたので、帰す用意はしていませんでした。」
しぶしぶながら清児は転生を受け入れる。転生先は剣と魔法とモンスターが蔓延るファンタジー世界だつた。
「それで異世界転生の特典はなんですか?」
「……えっ、ないよ?」
「……えっ、膨大な魔力とか力とか、死に戻りとか、アイテムボックス無双とか……」
「ないない、ふつうに生きて、普通に繰らしてください。でも転生すれば魔力とかは普通に使えますよ。強さは努力次第ですね。頑張ったて下さい。」
拒否もできず、転生の光に包まれる清児。
目覚めたとき、視界に入ったのは生い茂った樹木と山々、かなり遠くに見える街、そしていつも見慣れた自分の身体だった。
「……あれ?転生?」
異世界転生するはずが転移させられてしまった清児。着の身着のまま、アイテムなし。山中にいて、街まで遠い。果たして生き残れるのか。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-10 20:20:49
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