王が貴族の傀儡となったヴァールナ王国。欲に溺れた者達により国力は弱まり、名ばかりの大国になり下がっていた。この国において伯爵いを頂くリクレイン家は、かつて正しくあったからこそ見せしめとなった。財は破綻しかけており、更に既に亡き当主の後妻が、己の欲に身を委ねて借金を重ねるという愚を重ねている。だが、それは今を持って終わりを迎えることとなる。かつて強欲王と呼ばれた偉大なる錬金術師、彼の後継者たるアーシュ・くリクレインの手により。彼は己の領導く、伝説でのみ語られる楽園の錬金術を用い
て。そして外道へと堕ちる事に躊躇う事はない。ましてや相手が敵対者であるのなら──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-23 21:40:06
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