「どうして、なぜダメなんですか!」
「何度も言ったはずだ。これは王国議会の決定、たとえ勇者のお前でもそむくことは許されない」
「……そうかよ。ああ、わかったよ。こんなもの『勇者』なんて辞めてやる」
王国は腐っている。
これならいっそ……
平民から勇者にまで成り上がりましたが、もうこの国ではやっていけません。
どんな手を使ってでも、敵えなければならない夢がある。
たとえ、魔王軍に入り人類の敵になろうとも。
ーー『勇者』ーー
それはただの役職でしかない。
心躍る冒険も
、邪神やドラゴンなどの強敵との闘いも、子供のころ聞かされた英雄譚のようなワクワクとは無縁の存在だ。
当然、木の棒だけ持たされて、城から放り出されるなんてことない。
自由のない、しかし権威のある職業だった。
最高級の装備と高い給金の出る、貴族のような存在だ。
ーー『夢』ーー
俺には夢がある。
理想郷を、幻想郷を作り上げるという夢が。
子供が笑って過ごせる。
教育の行き届いた、娯楽にあふれた世界を。
贅沢品の勉強を子供が嫌がれるぐらい、豊かな世界を。
ーー『この世界』ーー
魔王や勇者、聖女、賢者、冒険者、四天王、姫、国王……
つまり、テンプレ的な剣と魔法のファンタジー世界である。
当然人類と魔族は敵対、戦争状態。
そんな中、人類は融和の道を模索していたが……
ーー『魔王』ーー
人類の支配し、全人類の奴隷化をもくろむ魔王様。
世界の大半は、人類と魔族が所有しているため、この種族戦争の勝者は実質的な世界の支配者となる。
つまり世界征服を狙う、よくいる魔王様。
ーー『日本』ーー
エラー
※データがありません
ーーカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-23 23:40:58
4555文字
会話率:62%
IN:0pt OUT:1pt