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検索結果:41 件
1
戦術とは時に個々の能力や人数を覆す
天下をとるために戦った武将たちも優勝するために仲間と鍛える運動部員も筋力や体力だけでなく戦うための技術を研鑽し勝ちをもぎ取るために日夜鍛錬に励むのだろう
毎日仕事をする社会人だってそうだ、何年もただ上司に叱咤されるだけじゃない
経験を積みある者は昇進を夢に見てまたある者は安寧の生活のために技術を磨き上げる
戦術とは芸術、人の一生の中で命を吹き込む技である
立ち込める黒煙、むせかえる瘴気、無数のモンスターによって蹂躙される人々
その悲鳴、
絶叫、這いづるための腕は容赦なく踏みつぶされる
あるものは怒り、あるものは嘆きまたあるものは声とも言えない声で救われたいと命を乞い願う
「お…かあさん、おと…さん」
そしてまた少女も倒れた人々の骸をかき分けボロボロのクマのぬいぐるみを手に両親の姿を探す
目には大粒の涙、髪の先も焼け焦げ身体には小さな傷跡を無数につけ戦火を彷徨う
だが足はもつれ転げてしまう
それでも顔を上げた先には口角を上げるモンスターが1匹
それを見た人たちは少女の短い命の終止符に顔を手で覆うばかり
なぜこんな時代に生まれてきたのだろう誰もが自分の人生を呪った時、
『斬‼‼‼』(slash)
どこからともなく機械音が鳴り響く
ズズゥ…ン
転んだままの少女が見据える先、少女に手を伸ばし命を奪おうとしていた巨体が真っ二つに割れて大きな音を立てる
「もう大丈夫だよ」
可憐な声が巨大な岩の塊のように崩れた方から聞こえてくる
ポニーテールの髪型をした女性がニッコリと少女に笑いかけていた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 16:44:39
17007文字
会話率:74%
IN:0pt OUT:21pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
尊厳を蹂躙するのも、されるのも好きなんだぁ。
女は馬乗りになって、口角を上げた。
目は飢えたように卑しく、唇は腫れ上がった様にぽってりとした女の子だった。
そうして坩堝に落とされた話。
互いの理性は全て溶かされた。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
非常に官能的な恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
最終更新:2023-12-18 18:07:40
1033文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:23pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
街を歩いていると、ゴシップが耳に入る。
人の悪口で叩きあって、口角がにぃーっと笑って、何方が悪人か分からなかった。
そうすると、すっぽりと耳を塞がれた。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
ゴシップは平穏無事で、退屈な日常の象徴だと思ってますよ。
最終更新:2023-12-16 17:35:46
922文字
会話率:47%
IN:0pt OUT:30pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:柴野いずみ【『悪役令嬢の白い結婚』コミカライズ企画進行中!】
異世界[恋愛]
完結済
N2160IK
国王の側妃の娘として生まれた故に虐げられ続けていた王女アグネス・エル・シェブーリエ。
彼女は父に命じられ、半ば厄介払いのような形で訳あり侯爵様に嫁がされることになる。
しかしそこでも不要とされているようで、「きみを愛することはない」と言われてしまったアグネスは、ニヤリと口角を吊り上げた。
「どうせいてもいなくてもいいような存在なんですもの、さっさと逃げてしまいましょう!」
逃亡して自由の身になる――それが彼女の長年の夢だったのだ。
あらゆる手段を使って脱走を実行しようとする
アグネス。だがなぜか毎度毎度侯爵様にめざとく見つかってしまい、その度失敗してしまう。
しかも日に日に彼の態度は温かみを帯びたものになっていった。
気づけば一日中彼と同じ部屋で過ごすという軟禁状態になり、溺愛という名の雁字搦めにされていて……?
虐げられ姫と女性不信な侯爵によるラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-15 20:30:20
27000文字
会話率:23%
IN:0pt OUT:57pt
総合ポイント:4872pt 評価ポイント:3754pt
作:原田 楓香
現実世界[恋愛]
完結済
N6037IC
私、一ノ瀬 みなみ、小5。
私には、保育園のときから、大好きな男の子がいる。
彼の名前は、妹尾 想太。彼は、アイドルを目指していて、日々、ダンスや歌やピアノやギターなど、いろんなことにチャレンジしている。
アイドルを目指しているだけあって、まるで女の子みたいに可愛いくてカッコいい。
ぱっちりした目と、ふわふわの柔らかそうな髪、すべすべの頬、きゅっと口角の上がった形のいい唇。道ですれ違ったら、きっと誰だって、思わず振り返って、二度見しちゃうはずだ。
でも、彼のいいところは、見
た目の可愛さだけじゃない。中身も、さりげなく頼もしくて優しい。その上、愛嬌があって、親切で、お人好しで、ちょっぴり涙もろいところもあって。
そう、私が彼を好きな理由は山ほどある。そのたくさんの理由のおかげ?で、彼のことが、小さいときから、ずっと大好きなのだ。
でもね、つい最近、その『好き』にギワクが生じて……
※同作品をカクヨムにも投稿中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 10:25:15
69211文字
会話率:42%
IN:0pt OUT:18pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
「今から全員で生かし合いのゲームをしてもらいます」
大型モニターに映し出された美少女のアバターが口角を不自然に動かしながらそう告げた。
不安げにモニターを見つめるのは学生から老人まで、まるで接点が見受けられない男女8人。
「賞金は1人10億円」
「ルールは互いを助け合いゲームをクリアすること」
「ただし、1人死ぬごとに賞金から1億円マイナスします」
「もちろん死人には賞金はありません」
「1人だけ生き残っても賞金は0です」
「助け合いの精神でゲームに挑んでくださいね」
賞金
10億?
生かし合い?
殺し合いの間違いじゃないのか?
皐月 東悟(さつき とうご)は疑心暗鬼になりながらも、突然訪れた非日常に少し心を躍らせた。
殺し合いのデスゲームではなく、互いに助け合い困難に立ち向かうゲーム。
簡単ではないのかもしれないけど、みんなで力を合わせれば或いは……。
そんな東吾の淡い期待は、脆くも崩れ去る。
※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体とは 一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 23:33:25
91141文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:54pt
総合ポイント:108pt 評価ポイント:74pt
作:里海慧@4シリーズ書籍化
異世界[恋愛]
短編
N8946IC
笑わない悪女——公爵令嬢のアリアナはそう呼ばれている。
父から『公爵家の不名誉になるから、決して笑うな』と禁じられ、いつも無表情を貼りつけているアリアナ。
婚約者の王太子からは人形みたいでつまらない女だと言われ、ついには義妹に寝取られ婚約破棄を宣言されてしまった。
しかし、それでもアリアナの表情は崩れない。
落ち着き払い感情を見せないアリアナに怒り心頭の王太子は「笑ってみろ!」と命令する。
命令ならばと、アリアナはゆっくりと口角を上げ、花がほころぶような
笑みを浮かべた。
そんなアリアナに見惚れていた王太子に、アリアナは今まで押さえ込んできた本音をこれでもかとぶつけていく。
やっと婚約破棄騒動が終わり、影で支えてくれた親友をおもてなししていたら——?
※出版社様へ こちらは短編ですが、長編への加筆も可能です! 2ヶ月あれば10万字執筆できますので、打診お待ちしております(*´꒳`*)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-13 18:16:40
7351文字
会話率:52%
IN:0pt OUT:49pt
総合ポイント:17218pt 評価ポイント:14360pt
「大好きって言って。」
「大好き。」
「嘘ばっか。」
ハルは私の唇の右の方を指さした。
「りえはね、右の口角だけが上がってるとき、うそをついてる。
きっと優にはわからない、ボクだけしか知らないこと。」
君にうそじゃない大好きを言えるまで。
最終更新:2023-02-12 02:17:24
2236文字
会話率:45%
IN:0pt OUT:47pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「先生、砂山のパラドックスってご存知ですか。きっと博識な弁護士先生ですからご存知ですよね。ふふふふ。」
山中は不気味な笑みをガラス越しに浮かべていた。本来私情を挟むのは厳禁だが、私はどうにもこの男を好きになれそうにない。この人を小馬鹿にするような微笑み。虫唾が走る。反省など知らないとでも言いたげに嬉しそうに笑っている。もちろん砂山のパラドックスはよく知っている。高校時代、勉強もそっちのけでその手の問題を調べるのに熱中していた。思考実験とでも言うのだろうか。
私の不快感
はきっとわかりやすいくらいに表情に出ていたのだろう。山中は更に口角を上げ、にっこりと笑いながら続けた
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-11 20:00:00
5712文字
会話率:74%
IN:0pt OUT:94pt
総合ポイント:6pt 評価ポイント:6pt
「うふふ」
部屋の壁一面に飾ってある昆虫の標本を眺めていると、思わず口角が上がる。
アゲハ蝶、カブトムシ、コオロギ、ギンヤンマ、等々――。
昆虫のフォルムというのは、見れば見るほど美しい。
いくら眺めていても飽きないわ。
私はそれらの標本の中央にある、一つだけ中身が空のケースに右手を当て、感慨にふける。
――その時だった。
「お嬢様、そろそろ夜会のお時間です」
侍女のアレハンドラに声を掛けられ、すっと現実に戻された。
「ええ、今行くわ」
「……相変わらず
、圧巻の光景ですね」
無機質な表情で標本を見つめながら、アレハンドラが呟く。
「うふふ、そうでしょ」
本心ではどう思っているかはさておき、そう言われるのは悪い気はしない。
さて、今日は大事な大事な夜会。
気を引き締めないとね――。
「フェリシア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「……」
宴もたけなわとなった夜会の最中。
私の婚約者であり、侯爵家の次男でもあるカルロス様が、唐突にそう宣言した。
カルロス様には男爵令嬢のマルガリータさんが、庇護欲をそそる憂いを帯びた表情でしなだれかかっている。
会場中の貴族の視線が、一点に集まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-09 21:19:36
2942文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:28pt
総合ポイント:2096pt 評価ポイント:1970pt
とある国で、結婚式が行われている。
王太子と婚約者の結婚式だ。
国を挙げて盛大に祝われる中、教会で神父による神への誓いに移った。
「妻を愛する事を誓いますか?」王太子は頷く。
「夫を愛する事を誓いますか?」その問いに、花嫁はにっこりと口角を上げ……
最終更新:2022-11-05 14:01:07
2044文字
会話率:15%
IN:0pt OUT:48pt
総合ポイント:9694pt 評価ポイント:8766pt
作:かたりべダンロー
現実世界[恋愛]
完結済
N8174HQ
*こんな人におススメ
アニメが好きな人、恋愛に興味のある人
アニメオタクの水鳥礼太はパリピな男、口角諭駄樹にお前は彼女が一生出来ないとバカにされ続ける。水鳥は彼女を作るため大好きなアニメを捨てようと悩んでいた時に友人からカリスマアニメオタク剛承羅保人を紹介される。水鳥は剛承の編み出したアニメオタクのみが使えるモテ戦略を駆使して彼女を作ろうと努力するがまたしても口角の邪魔が・・・・。果たして水鳥は彼女を作ることが
出来るのか?アニメオタクのみが使えるモテ戦略とは一体何か?
最終更新:2022-10-03 12:29:26
14035文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:12pt
総合ポイント:16pt 評価ポイント:10pt
『わたしのお兄ちゃん』
「わたしの兄はシスコンです。もう少し表現を柔らかくするとすればロリコン変態野郎です。
いつもわたしを見てニコニコしています。振り返り目が合うと途端にあたふたと慌て出すので挙動不審です。さらにニコッと微笑んであげると途端に口角が下がりデレっとだらし無い顔になります。たまにわたしが転んでスカートがめくれてパンツが見えた時は『神は俺を見捨てていなかった!!』と意味不明な言葉を吐きながら壮絶に鼻血を出して倒れます。ごくたまに鼻血の代わりに吐血する事もあります
」
ある少女が学校に提出した作文。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-09 06:00:00
1706文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:18pt
総合ポイント:1120pt 評価ポイント:966pt
たまに、口が裂けちゃう。
最終更新:2022-09-05 04:00:00
461文字
会話率:26%
IN:0pt OUT:39pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
夜、部屋を真っ暗にしてラジオを聴くことを日課にしていた俺は、一つのラジオ番組が耳にとまった。『オーイェー、始まりました『闇に溢れる赤い海』!』そんなハイテンションな前口上から始まったラジオ番組は初っ端から鳥肌の立つお便りを読み上げる。ある日の夜に突如として襲われ地面に生き埋めにされる話、ストーカーでメンヘラな女を排除するために男がついた嘘の話、死にたくないと懇願する通話でつながった男。
もしそんな話が本当だったら、怖くありませんか?
え?嘘に決まってる?
本当に嘘だと言い切
れるでしょうか。恐怖のラジオと「俺」の家で起こる扉の音。
早く〇ねばいいのにって?俺は〇ぬつもりはないぜ。
思わず口角が上がってしまうホラーなラジオをあなたに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-24 08:00:00
7275文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:83pt
総合ポイント:14pt 評価ポイント:14pt
エルフレッドは変わった少年だった。貧しい村で木こりと村娘との間に生まれた彼はとても馬鹿げた夢を抱くようになる。
"世界最強になる事"
最低でも人類最強、最高ならば地上最強の生命体。そんな夢を本気で追い始めた彼は数多の死線を乗り越えて遂に世界最強と言われるようになった。しかし、彼は満足することが出来なかった。
そもそも世界最強とは何を基準に決まるのか?
考えるほどに答えが見えず悶々とした日々を過ごす中で彼は突然閃いた。多数の国家を纏め上げ、
世界平和と公正公平を掲げる”世界政府”。彼等が作り上げた指標の中に魔物をランク付けしたものがある。その中で一つの地域をも支配し、投入した一個師団さえも殲滅させるような、人類ではどうする事も出来ない”天災”Sランクに指定された魔物がいた。
”七大巨龍”
その全てを討伐できれば世界最強の証明になるのではないかと彼は考えたのだ。十六歳になった彼は計画を実行に移す。眼前には樹木の巨龍。口角を上げた彼は自身の得物である大剣を引き抜いた。
七大巨龍の討伐と成り上がりーー両親との約束で世界一の学園に入ったことで彼の考えは大きく変わっていった。
時に王族よりも敬われる公爵令嬢、神の一族の誇りを以って生きる獣人族の双子姫、獣人族のミックスとして辛い過去を持つ少女ーー数多の出会いが世界最強にしか興味のなかった彼の人生に大きな変化を齎した。
この物語は彼が世界最強を目指しながら学園生活を送るヒューマンドラマファンタジー。シリアス多め笑いもあるよ♪である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-26 02:28:52
1387130文字
会話率:45%
IN:0pt OUT:30pt
総合ポイント:532pt 評価ポイント:244pt
作:トロピカルサンド
現実世界[恋愛]
短編
N3131HH
元気系少女から逃げまくる話
最終更新:2021-10-31 00:00:00
1613文字
会話率:65%
IN:0pt OUT:83pt
総合ポイント:6pt 評価ポイント:6pt
20〷年、“ヒーロー”と呼ばれる者が現れ、
ヒーローは日々悪者を成敗し、社会に大きく貢献していた。
しかしそんなある日、突如として日本を大きく震撼させる事件が起きる。
「偽善者(ヒーロー)共は俺が殲滅しないとなぁ……!」
夜空を見上げ、そう叫ぶ一人の少年――砿絲瀬。
彼はにやりと口角を上げながら目の前にいるヒーローを睨み付ける。
この少年は『偽善者殺しの絲瀬』と呼ばれる指名手配者であり、そしてヒーロー業界からとても恐懼され危惧されている存在だ。
ぼさぼさの黒髪と、ど
す黒い狂気に染まった赤い双眸で目の前のヒーローを睨め付けると、絲瀬は再びにやりと笑う。
「術式展開――【偽装】殺戮の雨」
そう唱えた瞬間、目の前にいたヒーローは姿を消していた。
正確に言えば、ただの肉塊と化していた。
「これで365人目だ……!!」
絲瀬は嬉々とした感情を声に馳せる。しかし背後から気配を感じ、そして絲瀬は後ろを振り向いた。
そこにいたのは普通の女子高生だった――。
「は?」
思わず疑問符を口にする絲瀬。
しかし絲瀬が驚いたのは“女子高生”という点ではない。
彼女のあまりにも暗い虚ろな瞳だった。
少女の異様なその瞳に意識を奪われ、絲瀬はその場に立ち尽くしていた。
「――て」
不意に、少女が口を開いた。
「――助けて」
少女は俺に――指名手配犯の俺にそう言ったのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-03 00:07:19
8088文字
会話率:54%
IN:0pt OUT:54pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
「……ッ、グ、ゴフッ……!」
仰向けに倒れる男は薄れゆく意識の中、自分にしがみつきながら泣きじゃくる子供の頭をつむじから優しくなでる。
「泣くなよなぁ……ハル。ほんと、お前は泣き虫だから困るぜ、まったくよぉ……」
倒れる男の横腹は大きく抉れ、そこから内臓が飛び出てしとどに赤黒い血が流れ続ける。
傍から見れば、そんな状態で言葉を発していること自体が不思議なくらいだった。
だが、男は不死身などではない。
男の顔は見る見るうちに青白く変色し、生気を失ってゆく。
しかし
、それに反して男の顔は酷く穏やかな表情をしている。
「なぁ……ハル、聞け……」
男は泣きじゃくる子供に向けてわずかに口角を上げて見せる。
本人は満面の笑みをしたつもりだったが、これが男にできる最大限の笑みだった。
子供は男の言葉を聞いて、何とか泣きじゃくるのを止める。
子供はまだ幼い齢ではあるが、もう男の命がもたないことを察し、何とか男の最後の言葉を聞き入れようと、奥歯を強く食いしばりながら、嗚咽を必死に噛み殺す。
「お前は……これから一人になるかもしれない……。でもそれは、お前を縛るものがもう何もないってことだ……。自由に生きろ。友達作って……彼女作って……、社長でも……プロ野球選手でもなんでも目指せ……。案外、人生って面白いからよ……」
子供は両目から大粒の涙をこぼしながら、悔しそうに男の衣服を掴む。
何かを言いたげだったが、今は何かを言葉にできる程感情の整理がままならなかった。
男はそんな子供の頭を愛おしそうに撫で、そして最後の力を振り絞って、一言、こう発する。
「……ハル、愛される……人生を送れ……よ……」
男はそう言うと、子供の頭に置かれた彼の手はだらりと地面に打ち付けられる。
子供は下唇を噛み締め、噛み切ったところからジワリと血の味が子供の口の中に広がっていく。
そして、雲一つない数々の星明りが照らす夜空を仰いで、少年は声が枯れるまで泣き続けるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-02 22:32:09
60693文字
会話率:32%
IN:0pt OUT:26pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:10pt
ーーどんな子がタイプなの?
幼馴染から受けたそんなどこにでもありふれてるような質問に、「俺さ、最近物静かな文学少女が好きなんだよ」そう返した翌日……活発だった幼馴染は口数の少ない物静かな少女になっていた。
口数が少なく、いざ話せば二言三言。しかし本を片手に話す姿は凛として儚げ。そんな物静かな文学少女キャラにハマった俺【成田登也】は、活発幼馴染である【武田めぐり】の変貌っぷりに困惑する。かけていなかったメガネをかけ、口角は上がらず、口数も少ない、普段は絶対に読まない本を片手
に持っている。しかししばらく観察していると、彼女は次第にボロを出していった。
一度外したメガネを忘れ、読んでいる本は一ページもめくれない。そんな彼女に、登也は呆れてもが笑いを浮かべるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-12 17:11:10
6514文字
会話率:45%
IN:0pt OUT:15pt
総合ポイント:24pt 評価ポイント:22pt
「メルチェリーナお前との婚約を破棄する!!」
「ええ、ちょうどよかったですわ」
思わず口角が上がってしまうのを感じながら、私はそう口にした。
これはよくある令嬢と王子にまつわる寸劇の話。
※これはカクヨムに掲載してある作品の改訂版で、エブリスタなど別のサイトにも併載してあります。
最終更新:2021-05-07 09:05:41
5485文字
会話率:36%
IN:0pt OUT:90pt
総合ポイント:4484pt 評価ポイント:4134pt
【だって、藍里ちゃんは知っていたのだ。何かあるたびそうやって眉間を狭め、眉尻を下げて、申し訳なさそうに小さくなりながら口角を上げるだけで、彼女は自身を圧倒的な弱者として演出できることを。】
耳の聞こえない姉を持つ妹の話です。
(別名義で書いていた小説の再アップであり、この作品はnote、カクヨム、エブリスタ、Tumblrにも掲載しています)
最終更新:2021-03-31 19:28:44
1964文字
会話率:20%
IN:0pt OUT:81pt
総合ポイント:20pt 評価ポイント:18pt
「ジョセフィーヌ、君は聖女であるティナに、度重なる嫌がらせをしたそうだな。…君との婚約は破棄し、君を国外追放に処す」
学園の卒業パーティーの場で生徒たちが見守る中、マキシミリアーノ第二王子は、それまで自らの婚約者だった侯爵家のジョセフィーヌにそう言い放った。
その断罪劇を目の前で見ていた一人が、没落しかかっている伯爵家の令嬢、セシリアだった。
思いがけない婚約破棄に驚きつつも、セシリアは見てしまった。婚約破棄をされたジョセフィーヌが、なぜか微かに口角を上げ、聖女ティナと意
味ありげな視線を交わすのを。
卒業パーティーの後、婚約破棄を告げたマキシミリアーノ第二王子が、そんなセシリアの元にお忍びで訪ねて来た。
「半年前まで、君の魔法で時間を巻き戻して欲しい」そんな依頼をするために。
大金を積まれて、第二王子の依頼を引き受けたセシリアは、婚約破棄の舞台裏に巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-03 08:37:55
41091文字
会話率:30%
IN:0pt OUT:12pt
総合ポイント:16708pt 評価ポイント:12358pt
青年は危機に直面していた。
荒々しい怒号をあげて、ゆっくりと青年へ進撃する怪物。彼の化け物はただ意味もなく木々を踏み倒し……山を喰らい…村々を焼き尽くし……それでもなお飽き足りず、青年を追いかける。
「グゥォォオオオオオォォォ」
天空にも届くであろうその図体が発した胸声が大地を轟かす——
青年は依然として逃げの一手だ。
「勝てない勝てない勝てない!」
涙目で、鼻水を垂らしながら必死に逃げ回るその様子は兎であった。彼の化け物の名は|巨人《タイラント》
神々の世界へも進撃をした神話の生物である。その容貌は鬼。狩るものと狩られるもの。青年は本能でも分かっていた。
——勝てない。
拳は隕石が如し。岩の如し肌。巨体が通った後は見る影もない。咆哮一つで百獣は委縮し、さらには炎まで吐くときた。まさに天災。それは間違いなく青年に絶望を与えていた。
(魔法は効かない、剣は通らない……なら!)
体を翻し巨人を見据える。背丈だけで見ればおおよそ五十倍といったところだろう。それでもなお青年は対峙する。
涙をこらえ、恐怖に耐え、鼻をすすり、口角をあげる。
「今の魔法じゃ勝てないし、今の剣技じゃ勝てないし、お前を倒すスキルも持ってない……。」
巨人が止まった標的に狙いをつける。——途端、巨人が駆けだした。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
「だったら、それまで鍛えてくるわ!」
巨人が彼に近づく、絶体絶命の中、眩い光があたりを包んだ。
— — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — —
少年は危機に直面していた。
「何度言ったら分かるのだ!お前は公爵家の跡取りなのだぞ!危険な行動は控えろ!」
豪華な屋敷の一室、書類の積まれている部屋で怒号が響く。
「よしっ!危なかった——」
「話を聞けい!何を神妙な顔をしておるのだ!」
(これであちらの世界は時間が止まっているはずだ……。今のうちにあの巨人を倒すスキルを身に着けないと……。落ち着け、大丈夫。俺は転生したこの世界も転移したあの世界も笑って暮らしてやるからな。)
少年は笑った。
二つの世界で無双してやる。と
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-07 14:41:45
15060文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:70pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
さぁ、口角上げて愉快な生活を!
※銘尾 友朗様主催「笑顔でいこう企画」提出作品です。
最終更新:2020-03-07 14:00:00
241文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:95pt
総合ポイント:170pt 評価ポイント:158pt
私は私を表し続ける。
周りが笑えば、私は口角を上げ笑う。
周りが悲しめば、私は目から水を流し悲しむ。
私は色々な仮面を付け替える。
ーーー
人形の気持ちを表したものです。
(とても短いです。)
最終更新:2019-12-11 06:00:00
819文字
会話率:3%
IN:0pt OUT:90pt
総合ポイント:9pt 評価ポイント:9pt
闇の中刺すような光を放つスポットライトに照らされ、一人の黒スーツを着た細身の男が高級感漂う古めかしい西洋風の赤いソファーに腰を据えている。
一冊の本を片手に持ちながら彼はゆっくりと口角を上げ不敵な笑みを浮かべる。それはまるで悪魔のような…否、何かを楽しむような純粋で邪悪な子供のようだった。
彼はその本を閉じるとこう語り始めた。
「物語とは始まりがあれば終わりがある。それが例え、どのような『形』でさえも………」
男はスポットライトの光から自分の顔を隠す様に
本を翳すと怪しげな瞳を輝かせながら話を続けた。
「私はこの本の作者であり、持ち主であり、体験者であり、この本をみて夢、未来をみる少女であり、同じくして最期を迎えるまで待ち、応じる老夫である。いわゆる『読者』だ。」
彼は再び本をゆっくりと開き、語り部としてその役目を果たすため、その物語を再び奏始めた。
これは昔話になるがこの読み手の長話に付き合ってほしい。
-そう、それは昔-
「…という前置きは置いといて!とある少年と少女、二人を中心に渦巻く陰謀と影、それらはどのような結末をむかえるのか…!異世界放浪スペクタクルファンタジー…!はじまり〜はじまり〜♪」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-15 23:58:31
907文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:74pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
先に逝ってしまった友への手紙
最終更新:2018-07-05 20:34:39
460文字
会話率:37%
IN:0pt OUT:31pt
総合ポイント:78pt 評価ポイント:72pt
「私の事を毎日殴る義父を殺してくれたら一生愛してあげますよ」
悪戯っ子のように口角を上げて彼女は言う。
現実味の無い内容だったが冗談には思えなかった。
彼女の美しい瞳が救いを求めている様に見えたから。
俺の行動が正しいかどうか、それはわからない。
だが悪だったとしても俺に後悔は無い。
彼女が幸せになるのならば。
☆薬中の主人公がヒロインを幸せにしようとする話です。
共依存てきなボーイ・ミーツ・ガール作品にしたいと思います。
初投稿なので辛辣でもいいから感想が欲しいで
す。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-05 18:08:17
7334文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:37pt
総合ポイント:6pt 評価ポイント:0pt
佐藤太郎はおしっこを我慢できなかったものの人生に勝利した。なぜ佐藤は勝ったのか。近未来に起こりかねない衝撃のラスト!最後あなたは口角がやや上がる。
最終更新:2017-06-11 02:06:30
1415文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:87pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
無愛想×無表情
笑っているつもりでも動かない口角と表情筋を持つ俺。すべて持っているはずなのに無愛想なあいつ。
だったらその顔よこせ!
ラブラブになる予定…というか既になっているともっぱらの噂。
最終更新:2017-05-19 18:00:00
80789文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:68pt
総合ポイント:293pt 評価ポイント:121pt
「クソ面倒くせーっ!」
声の主はお供達と旅に出る。目指すは大鬼の討伐。
これは、面白くなりそうだ。その様子を見ている者は口角を上げるのだった。
最終更新:2017-03-08 13:06:45
12583文字
会話率:42%
IN:0pt OUT:45pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
恋、恋、恋。
前置きもなくアフターもない現在進行形の恋する乙女。
そんなあたしの小さなお話。
最終更新:2016-05-23 22:45:32
1211文字
会話率:32%
IN:0pt OUT:37pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:12pt
ただじっと、テレビを見つめる一つの影。
その目はつまらなそうに、けれど何かを待ちわびているかのように、何をする訳でもなく、テレビのニュースを見続ける。
そしてある内容になった瞬間、影はにいっと口角を釣り上げた。
「 」
最終更新:2016-03-09 00:51:29
886文字
会話率:30%
IN:0pt OUT:93pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
唐突にクラスごと異世界移転される事になった”オタク眼鏡”と呼ばれる、橘隆司。自分をゲームのキャラメイクの様に設定して異世界入りさせられる事、帰る場所がもう無い事に絶望・困惑する生徒達。
彼だけはニヤリ口角を上げ、こんな素敵な切っ掛けを作ってくれた連中に感謝しつつ、今までの様に柵に捕われず自由気ままに生きて行くと決意する。
一応王道になるのかな?と不安な作者です。一応主人公は鬼畜外道な性格の予定。異世界でどんなえげつない行為がいとも簡単に行われてゆくのか恐ろしくも楽し
みです。
*”それでいいのか異世界転生?!(仮)”の世界を別視点から描いてみたものです。
*かなり不定期な連載になる予定です、申し訳ございません。
*多分本格的なチート&俺最強モノです。それでもオッケーな方、どぞ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-30 21:00:00
50362文字
会話率:24%
IN:0pt OUT:91pt
総合ポイント:154pt 評価ポイント:20pt
鏡の前で練習して、初めてできるようになるわけじゃない。
誰かに言われてする笑顔。
そんな笑顔を、本当に望んでいるんですね?
最終更新:2015-05-06 22:44:25
284文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:32pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
生きて千年、枯れて千年。西域の砂漠地帯に生息する胡楊は人間の数十倍の記憶を有しているものであるが、その多くの生と死を見続けてきた胡楊の心理とは一体如何なるものであったのか……。「人間を描くことが小説であるならば、これは植物、人間を越える自然を描いた大説だ!」と大説家・清涼飲料水先生も思わず口角泡を飛ばすが如き作品がここに!
PCの奥から発掘された過去作披露第一弾。よろしくお願い致します。
最終更新:2014-06-26 02:44:24
8295文字
会話率:28%
IN:0pt OUT:17pt
総合ポイント:30pt 評価ポイント:22pt
男はその獲物を狙うような鋭い眼差しで乙女を射抜き、環指を口に咥えたままにやりとわずかに口角を上げ、そしてーーー “ カリッ” 己の歯で、噛んだ。(本文より抜粋)
強引で獰猛な騎士が、一人の乙女に恋い焦がれ追い詰める話。
相変わらずおっさん。
積極性のある頑固で粗野な騎士から逃れる術などありません。諦めてください。
再構築の為更新停止中。
最終更新:2013-11-02 08:17:49
60544文字
会話率:32%
IN:0pt OUT:68pt
総合ポイント:2667pt 評価ポイント:821pt
『ヴォイニッチ手稿』
解読不能の言語で書かれた、とある手稿が世界にある。
姉さんは言った
「---世間一般で言われているあれは、偽物だ」
と。
そして姉さんは続けた
「本物は、この世に唯一残った、最後にして最高かつ完璧な…」
一瞬の間、姉さんは口角を上げて嗤う
「魔導書だ」
ページが解け、バラバラに散らばった『魔導書』
再びその本を復活させたものには、大いなる叡智と魔導の総てが与えられるという。
「どうだ征嗣。蒐集家にならないか」
眼鏡の奥で、瞳が真っ直ぐ僕を射抜く。
僕は、ふぅ、と溜息をついて
「断れそうな雰囲気でもないしね、やろうか。魔導書集め」
ページを片手に答えた。
そして始まる蒐集ゲーム
ある者は、復讐を。
彼の者は、悲願を。
またの者は、安寧を。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-07 20:00:00
20720文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:11pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
映画のワンシーンのような、ただ一言口角をあげる女性軍人を書きたかっただけの練習小説。自サイトにて公開済み。
最終更新:2012-08-12 00:52:56
437文字
会話率:23%
IN:0pt OUT:81pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:2pt
ネガティブですか?つまんないですか。
高校生でそれはきついよね。
そんなときはチャーリーブラウンがいるさ。
自分だけでなく、外に、優しく触れてみよう。
そうすれば自然と口角は持ち上がる!
最終更新:2012-04-15 01:07:13
4451文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:42pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
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